No.14 Pair Stones
太平洋戦争中の米軍向け宣伝放送、東京放送の「ゼット・アワー」(トウキョウ・ポイエム)
かって、太平洋戦争に海軍軍人として参戦したアメリカ人の友人(ロス居住、75歳)からかねて探して欲しいと頼まれていたが、多忙にまみれてのびのびにしていた「Pair Stone」(一組の石)の詩がみつかった。
この詩は開戦前に日本アルプスの剣ケ岳に登山した日本人の学生(男二人と女一人)とアメリカ人と中国人の男の学生それぞれ一人が山の石を拾い、それを証に戦後の再会を約した実話に基づくもので、この放送は前線のアメリカ軍兵士の心を打ち、評判となっていたという。
ここに改めて読み直してみると、あの凄惨な戦いの中で最後まで希望の光を追い求めていた青春の群像の姿が目に浮ぶ。
Pair Stones
Though the stone don’t speak
I won't forget you
Some day I will see you again
Though the ocean separarte us
Our dream remains as long as we have life
The stones know
our promis
Youth is eternal
Don't speak of your sadness
We can't believe anyone
Believe the stones、
today
Entrust the future to this stone memorial
Sing to the wind
Though the long tunnel brings darkness
The light at the other end awaits us
Don't grieve that we
were bone in an unhappy era
Let us vow our future to the stones
keep the promis without fail
The future is ours
The future
is ours
一組の石(訳)
石は語らずとも君を忘れじ
いつの日かまた合う日もあらん
海をはさんで相別れてもなお命ある限り
約束を石に託して夢はめぐる
青春は永遠に
悲しみを口にするな
なにものも信じられぬ
今日なればこそ石を信じよ
明日をケルンに託せ
風に歌え
長い闇が目隠ししても
光あるかなたは私たちを待っている
破れた時代に生まれた不幸を嘆くことなかれ
明日を石に誓おう
約束を誓って守れ
明日は私たちのもの
明日は私たちのもの