エッセイ・コラム No.6

 
続ニュージャージからの便り

No.1
 
パパ、お元気ですか。 早いもので、2月になりました。雪はまだ時々降ってきます。だが冬の峠は越えたようです。ニュージャジで春の訪れを実感するのは3月の半ば頃にもなるのでしょうか。
 ようやく切らしていた便箋が買えたので、久々に手紙を書けます。それにしても日本だとちょっと歩けばコンビニがあって本当に便利でした。 家から車で1時間半の所(ニューヨーク寄りのノース・ジャージ)にあるジャパニーズ・ストワ「みつわ」(旧ヤオハン)に2ケ月振りに連れていってもらい、日本食のランチを食べ、文庫本を買ってきました。時々、ご飯があれば一人での昼食の時に便利なのでレンジでチンするだけのパックのご飯を12個と炒め者の簡単なインスタント焼き蕎麦10個、さらにチャーハンの素など便利なものを買いました。
 ここのストワは凄いです。何しろ、ニューヨークに住んでいる日本人はもとより、このストワのある”フォートリー”という町は何しろ日本人が7.000人程も住んでいます。もう対岸のニューヨークのビル群が見える場所で、マンハッタン留学生など殆ど皆ここに集まって住んでいます

 家賃はもとよりとても高いのですが、なにしろ上記のストワの外にも紀伊国屋書店、化粧品店、ヘヤサロン、歯医者などが一まとめになっているので皆、買い物に集まります。土、日などはパーキングもできない程です。欠点は全て日本の価格の20〜30%高なので、ちょっとした買物ですぐ100弗になってしまいます。それでも日本人が集まるのはやはり日本の食卓の味が忘れられないからでしょうね。
中で働いている人は殆どがコリアン、チャイニーズ、スパニッシュの人達でストワの中にキャフテリアもあり(お寿司屋さんも)、買物の途中で休憩しています。
 
 そこでお茶の飲んでいると、"ここ日本"って感じです。ニュージャージにこんなに日本人がいたっけ?という雰囲気です。マンハッタンと同様に日本人のコミュニテイがあり東京と変らない生活ができるというのは、私としては何のためにアメリカに住んでいるのか分からないじゃないかと思います。
 そこに比べて私達が住んでいる"オーシャン・ポート"では日本人を見かけることは殆どなく、先日、エドが人から聞いたといってつれて行ってくれた"寿司レストラント"の日本人の板前さんぐらいです。アメリカでの日本食レストラントのオーナーはまずチャイニーズかコリアンで、板前も着物を着たウエイトレスも殆どがフィリピノーかまたはスパニッシュです。その日本人の板前さんの店は肝心の味もよく、ビックリするほど美味しく、東京出張時に高級料亭で接待を受け口の肥えているエドも美味しいと言っています。ここで寿司をディナーとして注文するとお澄まし汁やサラダも出され、さらに肝心の寿司の中身が日本での20%増の感じてボリュームがあり十分な満腹感が得られ、且つ値段も手頃で、17弗(約2.000円)でした。これなら大食漢のアメリカ人も満足します。ほかのお寿司屋では量が日本式に上品(少量)で値段も高く低所得層では行けません。
 
 今のところ、週に2、3度の外食というパターンです。この邊はシー・フードも美味しいので、
夏は海を見ながらテラスで食べるレストラントも多いので、楽しみです。
  
 写真を数葉同封します。スコットランド・デーのバブ風景、ニューヨークの街頭芸人、そしてかの有名なロックフェラー・ホール
です。

    

            ここに巨大なクリスマス・ツリーが飾られます
 では今日はこれにて、近況報告まで、バイバイ。  幸子


No.2

 今日は、2月18日です。
 明日(19日)は
プリシデント・デー(大統領の日)です。エドは今週の始めに国内主張に行き、(木)から休みを取り、今日は月曜ですから4日も家にいます。ゴルフ・コースはクローズなので、1日家に居り、もうウザッタイ感じでしょうがありません。日本の諺に「亭主は元気で留守が良い」というのがありましたね。本当だと思います。常に一緒にどこどこへ行こうという調子で、一昨日もわざわざプロバスケット・ボールを見に"フィラデルフィヤ”まで行ったのですよ。自分が好きなので電話でチケットを予約し、こちらでは試合は夜なので、家を16:30に出て、帰ったのは23:30過ぎでした。エドが言うにはNBLの最強のチーム(フィラデルフィヤ)とロスのチームの試合で世界一のプレーなのでそうです。本人がスポーツ好きで、しかも”フィラデルフィヤ”出身なのは分かりますが、片道2時間半も運転し、しかも悪天候、ちょっと私には理解し難い感覚です。私としては家でのんびりと読書をした方がよっぽど楽しいのですが。距離なんかモノトモシナイ!、精神というか、半分呆れています。

 昨日の朝、東京の友人かが電話してきました。ついつい話しが弾んで、その娘はまだ一人なのですが、
その快適さを失いたくないので、結婚する気はないとかで、私もその気持ちは今になって分かるような気がします。今からこんなんじゃエドが定年退職したらどうなるんでしょうね。
 
 エドは海外出張の連続でもう疲れ切っているので、リタイヤーさせてあげたいという気持ちと、反面、1日中家で顔をつき合わせることを考えると少し憂鬱になります
何しろアメリカではなんでも夫婦一緒なのですから一人にしてよ(keep me alone)の方が私いにはいいのです。まあ季節が暖かくなれば、ゴルフ狂のエドは毎日プレーでしょうから助かります。さずがにもう最近は私にゴルフを一緒にとは言わなくなりました。
 
 東京の私の友達の皆に「幸せだね〜」とか「イイワヨネ〜」とかよくいわれますが、みんな表面的な事しか目に浮かべてないのですね。アメリカに住む、イコール、いいわね〜」なんて、観光に来ているんじゃないんですから・・・。友人の中には未だアメリカ願望、崇拝といういうようなものがあるようです。もし私がアメリカ人でなくアジアのどこかの国の男性と一緒になったら、おそらく友達は「なんで〜」というでしょう。そのへんが理解しがたい現実なのです。

 そうは言いながら私自身もアメリカではよく中国人かと聞かれることがあります。彼らから見ると日本人も中国人も韓国人も皆同じ顔に見えるのです。
中国人が圧倒的の多いのもその理由なのでしょうが、間違へられた時はやはり不愉快な感じになるのは不思議ですね。國際化といったり、人間は全て平等といったりしますが、やはり生れた国への愛着と誇りというものは残るものなのですね。いろいろ考えさせられる今日この頃です。

                         ではまた、バイバイ      幸子 

 

 

No.3

 パパへ。

 長い冬も終り、やっと、春の訪れです。今四月下旬、気温が日本では考えられないように急激に変化します。

今日は快晴で気温も摂氏では25℃程、バルコニーから眺める湖の眺めは格別です。

さて、今日はグッド・ニュースです。エドが五月の中旬から東京、ソール、香港に出張しますので、航空券のマイレージを利用して一緒に行こうといってます。 半年振りで帰省できます。四五日は滞在できそうです。 エドもまたパパとゆっくり話したいといっています。 日程が確定したら知らせます。

   今日はとりあえずお知らせまで。

 

Mo.4

 パパへ、五月十六日からの三泊四日の帰省は本当に楽しかったです。

ことらに戻ってから早くも一週間が過ぎました。楽しいことって本当に過ぎ去るのが早いですね。あれからエドがソールから東京に戻り、翌日、香港へ向いました。香港滞在は二日間でしたが、エドがカシミアのカーデガンと時計とバッグを買ってくれました。価格は東京の半値でした。

 家に帰り、モンチを引き取りに行くと、二週間振りなのできちがいのように興奮して喜び、その日は泥のように寝ていました。自宅に戻ってさぞ安心したのでしょう。 いびきをかいて寝ていました。

 今回、日本に帰って感じたことは、かって十数年も住みなれた東京に戻ると疲れるということです。友人に合ったり、必要な物を見て回ったりするのに、勿論、地下鉄とか乗り継いで行くわけですが、 どこに行っても人の洪水で、二年間ニュージャージに住んだせいか、なにかついて行けないような雰囲気でした。 しきりに自宅のあるオーシャンポートの青い空と緑、湖、ポツーンと建っている家々などが頭にチラツキ、ふと”帰りたーい”と思いました。もっともモンチをペット・ホテルに預けてあることもあってのことですが。

 その点、境港に帰ると何故かホットしました。 ゆったりした雰囲気がニュージャージに似ているのかも知れません。やっぱり、住むなら空気の綺麗な田舎ですよね。

 今回、東京で素晴らしいビジネス・ディナーをアレンジして下さった住友と三菱の数名の方が来週ニューヨークに来ることになり、六月六日にディナーを一緒にする予定です。週末、皆でニュージャーにゴルフをしに来るので、オーシャンポートの我が家にも寄って下さるそうです。楽しみです。今までもいろいろなゲストが来てくれましたが、これからは季節が良いので、ポーチでドリンク片手に語りあったり、食事が楽しめます。

 今月の終りに、ニューヨーク住友の日頃お世話になっている二人の方が家族づれで来られ、総勢十三名のバーベキュー・パーテイになりそうです。今からメニューを考えています。 さあ頑張るゾー。
帰省の間、パパの魚の手料理が懐かしいです。あの揚げた魚の美味しかったこと。本当にお世話になりました。みんなに宜しくね。 またアメリカの日常生活に戻りました。平凡にまた毎日が過ぎていくことでしょう。

 下の写真で右の車が私の愛車です。 もう左ハンドルの運転にもすっかり馴れますた。

            

 パパ、体に気をつけて、ケセラセラでのんきに楽しく過ごしてくださいね。  それではまた。    幸子

 

No.5

 父の日のプレゼント・カードを贈ります。 こちらはカード社会で、あらゆる種類のカードが送る人と送られる人の関係で分類され、その種類の多彩さには驚きます。 これもお中元やお歳暮のように物品をやりとりする替わりに、心を伝える手法として発達してきたのでしょう。


   幸子より、真心をこめて。               
 



No.6  
 
 パパ、お元気ですか。
7月14(土曜日)にうちでバーベキュー・パーテイをしました。ちょっと大変でしたが本当の楽しかったです。総勢12名のお客で、二人の住友N.Y.の鈴木さn御夫妻、同じく小沢さん御夫妻(白い洋服のスラリとした奥さんと黄色のポロシャツの旦那さん)、石田さん御家族(with2人の子供)、それにエドの会社のWesと奥さんのBethでした。殆どの方がN.Y.でも東京でも顔見知りなので、話しも弾み、午後3時から8時半頃まで楽しく飲んだり、食べたり本当に楽しく過ごしました。



 私は、前日からポーチに椅子をアレンジしたり、当日は12人分の料理(バーベキューなので)の材料の準備や、サラダや野菜のベイク、そしてアパタイザには近くのレストランでパーテイ用の寿司を頼み、これはエドが帰りにピックアップして持って帰りました。
 お客さんはそれぞれ花束やワイン、和菓子など持ってきてくださって嬉しかったです。皆なはN.Y.郊外のウエストチェスターという所に一戸建てに住んでいて うちまで来るのに2時間半かかったそうです(ハイウエイが混ん出いて)。ウエストチェスターには日本人が沢山住んでいて、ジャパニーズ・レストランもあり、家庭での料理もチャーント和食が作れるそうです。
 私がレンジでチーンするパックのご飯とかソース焼蕎麦やその他の和菓子やおせんべい、それに日本の本などを買うにはN.Y.寄りのニュージャージまで買い出しに行かなければなりません。アアそうそう、鈴木さんはマンハッタンの真中に住んでいるそうです。皆さんはN.Y.の前はヒューストンだったり、滞米期間も長く、数回の来米経験者です。
 口々にうちの周りの環境は素晴らしいと誉めて下さいました。夏は確かに湖も目前ですので最高です。ポーチも一階と三階にあります。私は三階のポーチにビーチチェアを置いて"日焼け"に励んでいます。もうすぐ8月です、パパお元気にお過ごしくださいね。 幸子より。


No.7

クリスマスにはパパのお好みの飛行機の絵のカードを送りますね。こちらでは、日本のようにお中元やお歳暮のような品物のやりとりが少ない代わりに、プレゼント・カードの種類は驚く程多種多様で多彩です。

                                         クリスマス 
                      

各種グリーティィング・カード

          母の日               イースター(感謝祭)          父の日 
   
   
            クリスマス              Nothing ever seemed so right before  


               
 

      父の日     FORGET ME NOT   To let you know how much we                                                          ..says it best      appreciate your thoughtfulness          
            平成13年の分 



                                            誕生日

                               この頃、海釣りをしていると知らせたら
                    
                                            平成14年の分

                                               クリスマス

                               

          父の日 (平成15年分)

                   

                            表紙                               二枚目

                    

                                                  三枚目
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