米英海軍(太平洋戦争で日本海軍と戦った艦艇に限定)

米国海軍

戦艦

 BB-61 IOWA(アイオワ) 防空戦艦の性格を考慮した万能戦艦

 アイオワ級1番館として1943年2月に竣工。全長270m、最大幅はパナマ運河通行可能にするため32.8mに制限し、
巡洋艦を思わせるスマートな艦容となった。太平洋戦線ではクエゼリン攻撃、トラック島の急襲、マリアナ、ヤップ、
パラオを次々の急襲し、サイパン攻略戦、マリアナ沖海戦、グワムおよびテニアン攻略戦に参加。南パラオ諸島攻略
戦、沖縄上陸作戦に従事。1958年、予備艦となる。

主要データ

基準排水量:45.000:トン、満載排水量57.950:トン、最大速力:33ノット、水偵:4機 カタパルト2、主砲:40センチ砲:
 3連装砲塔3基9門、副砲::12.7センチ砲 2連装砲塔10基 20問、40ミリ機銃4連装20基 80門、20ミリ単装機関砲
48基 

   
   
  
  BB-55 NORTHCALOLINA ノースカロライナ

  1941年4-5月に就役、開戦時の最新鋭艦。1942年6月に太平洋に出撃。空母「エンタープライズ」を護衛。爾後、空母
「サラトガ」と組んでガダルカナルの海兵隊を支援。また戦艦アイオワと同様に各作戦に従事、沖縄作戦に参加。1960年に
除籍、1962年に記念艦となった。フィラデルフイアのデラアウエア川に保存されている。

主要データ
基準排水量:35.000トン、満載排水量:54.320トン、全長:222.2m、全幅:32.9m、最大速力:28ノット、主砲:40.7サンチ
3連装3基9門、高角砲:12.7p、2連装10基、20門、40mm機関砲、4連装15基60門、20o単装機関砲55門、水偵3機、
カタパルト2基、乗員、2.500名。
 
   
   
   
  
 BB-57 SOUTHDAKOTA  サウスダコタ

 太平洋戦域中期以降に活躍した新型艦、この艦の特色ノース「カロライナ型と同じ武装と性能をより小型の艦型にまと
めたことである。1945年7月には釜石、浜松など日本本土に対する艦砲射撃を行った

主要データ 
基準排水量:35.000トン、満載排水量:44.374トン、全長:207.26m、全幅:33.02m、最大速力:28ノット、主砲;40.6p、
3連装2基9門、高角砲:12.7p 2連装8基、16門、40o4連装機関砲17基68門、20mm単装備機関砲40基、水偵3機、
乗員:1.793-2.257名、 同型艦、インデイアナ、マサツセッチュ、アラバマ。

 
  
   

BB-63 MISSOURI  ミズ (アイオワ級) 1991年、対空、対艦ミサイル装備の近代化改装後の姿

 

ミズーリは1940年6月12日に建造発注され、1941年1月6日に起工、1944年1月29日に命名、進水した。1944年6月11
日にアリカ海軍最後の戦艦として就役した。ミズーリは1月27日にレキシントン任務グループの護衛任務に出発、2月16
日に空母部隊は1942年4月1日のドーリットル空襲以来の日本本土空襲を行った。その後ミズーリは空母部隊と共に
硫黄島に向かい、2月19日の上陸作戦に対して支援艦砲射撃を実施した。第58任務部隊は3月5日にウルシー泊地に
帰還し、ヨークタウン空母任務グループへ配属された。3月14日にウルシー泊地を出航、部隊は日本本土に向かった。
3月18日に開始した瀬戸内海沿岸に対する攻撃で、ミズーリは4機の日本軍機を撃墜
した。 
大日本英国の降伏調印式は9月2日にミズーリの甲板上で行われ、アメリカ合衆国イギリスフランスオランダ
華民国
カナダソビエトオーストラリアニュージーランド
が調印して日本の降伏を受け入れた。
ミズーリはアメリカ海軍が完成させた最後の戦艦で、日本の降伏調印がなされたことで1971年5月14日に国定歴史記
念史跡にリストされたとしても、アメリカ国定歴史建造物としての資格は有しない。その理由は1986年の再就役で近代
化されたときにオリジナルの設備の多くが撤去され、新装備を配置するため多くの改造がなされたためである。これは
歴史的意義の大きな損失であるが、ミズーリは歴史におけるその位置を新たに確保し、真珠湾での博物館としての公
開は、将来の世代がミズーリの貢献を忘れないことを確実なものとした。

主要データ
基準排水量:48.500トン、満載排水量:53.000トン、全長:270m、全幅:32.98m, 最大速度:33ノット主砲:40.6cm3連装
3基9門、12.7p高角砲20門、401o機関砲80門、20o単装機関砲80門。改装後は機関砲および機銃を撤去して、トマ
ホーク32発、ハープン16発、ファランクス4基を装備。


   

                          ミサイル装備改修後の姿

                
                          各種戦艦の比較
   
                       戦艦「ミズリー」は改装前の姿
     
   
                                       
   菊水作戦で「ミズリー」に突入したゼロ戦52型特攻機、爆装の500kg爆弾は不発、左翼が衝突し、後部右舷甲板にへこみを生じた
  

   
         
   
                                           拡大写真
                 

重巡洋艦

  CA-35 INDIANAPOLIS インディアナポリス

1932年11月、竣工、その艦体はクリッパー型艦首など基本的にノーザンプトン級を踏襲したものだが、舷側や甲板の
防御装甲を強化すると共に、低い三脚式マストが外観上の特徴である。1943年3月、スプルーアンス提督指揮の第五
艦隊の旗艦となった。サイパン、ガアムの上陸作戦、マリアナ沖海戦、硫黄島や沖縄攻略作戦に従事。 1944年7月
16日、サンフランシスコからテニアン島に秘密物質(原爆の重要部品)を輸送した後、、レイテ島に向かう途中、7月30
日に伊58号潜水艦の魚雷2発を受けて沈没した。

主要データ
基準排水量111.80gトン、全長:186m、全幅:20.1m、最大速度32.7ノット、水偵3機(シーホーク) , 備砲:20.3p3連装
3基、12.7p高角砲8門、40o機関砲24門、20o機関砲16門、魚雷兵装は廃止された。

  
   
 
    
    

 

 航空母艦

  CV-8(12) HORNET  ホーネット

アメリカ海軍航空母艦エセックス級航空母艦の4番艦。「The Grey Ghost」の愛称で呼ばれた。アメリカ海軍
おいてホーネットの名を受け継いだ艦としては8隻目にあたる。

CV-8ホーネットは米国海軍で8番目の空母。1941年10月20日竣工。 1942年4月18日、日本本土から1.000km
離れた地点から陸軍爆撃機B-25を16機発進させて東京、名古屋などの空爆および機銃掃射を行った後に中国大
陸(一部はシベリア)に着陸した。1942年6月5日、ミドウエイ海戦に参加、1942年10月、南太平洋海戦で沈没。


 

            

CV-12ホーネットは1943年11つき9日就役、19710年6月6日退役、1989年7月25に除籍、1991年12月4日にホ
ーネット
国定歴史建造物に指定された。1998年10月17日、カリフォルニア州アラミダで博物館として民間に公開され、
1999年にはカリフォルニア州歴史建造物に指定されているその後、博物館として公開。

主要データ

基準排水量:27.100トン、長:266m、全幅:28.4m、最大速度:33ノット、乗員:3.500名、。5インチ砲12基、40oボ
ホース機関砲68基、20mm 単装機銃23 搭載機90:-100機、エレベータ:中央2基、舷側1基、乗員:3.400名
 


 C
V-10 Yorktown  ヨークタウン

ヨークタウン (USS Yorktown, CV/CVS-10) は、アメリカ海軍航空母艦エセックス級航空母艦の2番艦。
アメリカ海軍においてヨークタウンの名を受け継いだ艦としては4隻目にあたる。現在サウスカロライナ州博物館
として公開されている。当初は「ボノム・リシャール」の艦名で1941年12月1日にバージニア州ニューポート・ニュー
ニューポート・ニューズ造船所で起工されたが、1942年9月26日にミッドウェー海戦で沈没したヨークタウン
(USS Yorktown, CV-5) を追悼する意味で「ヨークタウン」に改名された。

主要データはホーネットと同じ

 


CV-3 Saratoga, サラトガ

サラトガは、アメリカ海軍航空母艦レキシントン級航空母艦の2番艦。アメリカ海軍においてサラトガの名
を受け継いだ艦としては5隻目にあたる。 「シスター・サラ」の愛称で呼ばれていた。  

レキシントン級航空母艦 (Lexington class aircraft carrier) は、アメリカ海軍航空母艦の艦級。巡洋戦艦
船体を流用して建造されたアメリカ海軍初の大型正規空母。第一次世界大戦後、アメリカ海軍はダニエルズ・プラン
基づき海軍の拡張計画を実施していた。その中で、40.6cm砲8門を装備するレキシントン級巡洋戦艦6隻の整備が含
まれていた。
しかしこの整備計画はワシントン海軍軍縮条約により中止となり、その船体を利用し、2隻の大型航空母艦(レキシント
ン級航空母艦)が整備されることとなった。艦橋は右舷にあり、また、蒸気タービンによるターボ・エレクトリック方式
機関にしていたため、大きな煙突を有していた。太平洋戦争開戦時点では世界水準のほぼ全般を満たしていた。搭載
機数では日本海軍空母赤城と拮抗した

主要データ
基準排水量33.000トン,満載排水量:35.800トン、全長:277.2m、最大幅:32.3m、速力:33.3ノット、20cm連装法4基
8門、12.7cm連装高角砲:4基8門、12.7cm高角砲 12基12門、40mm4連装機関砲25基100門、20mm単装機関砲20
門、搭載機:135機、乗員:2500人

 

 

CV-9 ESSEX  エセックス

エセックス級は条約型空母ヨークタウン級の拡大改良型であるが、格納庫をオープン・ハンガー方式とし、またサイド・エ
レベータを採用し、ダメージ・コントロールに強力な威力を発揮することになった。また防御関係の大幅な強化を行い、
多層式水中防御方式を採用。一部には三重底を設けている。エセックス級空母(24隻)の一番艦として1942年12つき1
日に竣工した。

主要データ
基準排水量:27.100トン、満載排水量:33.000トン、全長:265.77m、最大幅:28.35m、速力:33ノット、搭載機数:80機
以上、カタパルト2基


 


 
護衛空母 CVE-9 BOGUE  ボーグ
 ドイツのU ボート対策のため貨物船の船体を流用した小型空母の建造が米英で進められ、船団護衛や
航空機の輸送に効果的にもちいられた。艦載機28機を搭載しtが初の本格的空母として登場したのがボー
グ級である。1942-1943にかけて37隻が竣工、11隻が米海軍に配備された。

主要データ

基準排水量:9.800トン、速力」18ノット、艦載機:28機、12.7mm単装砲2門、40o機関砲8基


  
  

 
                   
各種空母の比較

   


 駆逐艦

  DD445 FLETCHER  フレッチャー

  


   日本の航洋性の2000トンの朝潮型、陽炎型に対抗して計画され1942年6月末、DD445 FLETCHER  フレッチャが竣工,その一
番艦、ネーム・シップとして175隻建造された。


主要データ

基準排水量:2050トン、満載排水量:2750トン、全長114.73:m、速力:36.5ノット、12.7cm両用砲5門、40mm連装
機関砲1基、20mm単装機関砲6基、53.3cm魚雷発射管5連装2基


  




 英国海軍

戦艦
 
 PRINCE OF WALES  プリンス・オブ・ウエルス 

キングジョージ五世級の2 番艦、。1941年112月初旬にシンガポールに到着。東洋艦隊の旗艦となる。1941年1
月19日、マレー沖海戦で沈没。

主要データ
基準排水量:36.727トン、満載排水量:43.786トン、全長:227.1m、全幅34.3:m、最大速度28:ノット、主砲:35.6cm 4連
装砲塔2基
、連装砲塔1基、13.3mm連装両用砲8基、40mm8連装ポムポム砲4基、埋込み式カタパルト:1基、水偵:3機
乗員1.521名


 
 
 
   
   
 
           

           ポムポム砲 20mm8連装(弾詰りが頻発して威力を発揮できなかった)



  同型艦  KING GEORGE V   キング・ジョージ五世

 1912年に就役。 大西洋および地中海において独逸艦隊と交戦。 1924年、イギリス太平洋艦隊に配置、兵装に
17.8cm20連装ロケット砲、4基を増加装備。米艦隊機動部隊と連合し 、7月18日、日立製作所工場を艦砲射撃、浜
松の日本楽器工場等の艦砲射撃を実施。 ミズリー艦上での降伏文書調印式参加のため東京湾に進出。
 

           
          
   埋込み式カタパルトの配置状態



巡洋戦艦

 

 REPULSE   レパルス

レナウン級の2番艦、1916年8月18日就役.。1919-1920年に第一次近代化改装、1934-1936年第二次近代化改装
が行われた。1941年12月10 日、マレー沖海戦で沈没。

主要データ
満載排水量:38.200トン、全長242m、全幅:31.3m、最大速度:28.3ノット、主砲:38.1cm連装砲3基、10.2cm3連装
砲5基、同単装砲4基、40mmポムポム砲3基、53.3cm水中魚雷発射管2基、乗員:1000名

 

 


 


  

 航空母艦

 小型空母 Hermes(改)  ハーミズ(改)

ハーミズ(初代)は日本海軍の空母「鳳翔」におくれて竣工した。ハーミズ(改)の1番艦は1924年7月に竣工し、1929
までに8隻が建造された。第二次大戦初期、ハーミズ(改)の各艦は船団護衛や対潜捜索に投入された。
プリンス・オブ・ウエルス等が撃沈された東洋艦隊の増強のためセイロン島に派遣され、1942年4月にインド洋に進
出した南雲艦隊と交戦し、99式艦上爆撃機により撃沈された。
 
主要データ
満水排水量:13.200トン、全長:182.3m、全幅:21.3m、最大速度:25ノット、搭載機数:20機、武装14:cm単装速射砲
6門、10.2cm高射砲4基、76.2cm単装砲4基、乗員:670名

    

   
   
  



 駆逐艦
 
 Eクラス 
  
    
    

   
    
1931年度計画で9隻が建造された。基準となる教導艦「エクスマス」が1934年10月、その他、エコー、エクリブス
、エレクトラ、エンカウンター、エスカベイド、エスコート、エスク、エキスプレスの8隻も1934年8月から10にかけて
完成した。エレクラH27はマレー沖海戦に参加。1942年2月、スラバヤ沖海戦でf沈没。
 
主要データ
基準排水量:1.350トン、全長:100.28m、全幅:10.13m、最大速度:36ノット、12cmMK単装砲4基、20mm4連装
機銃2基、53.3cm4連装魚雷発射管2基、271型レーダを装備 


 VAMPIRE D68/168 ヴァンパイア

   
 
   
   
   

1917年9月22日竣工した。1933年10月11日ポーツマスでイギリス海軍からオーストラリア海軍所属となる。
マレー沖海戦に従事、225名を救助  1942年4月9日セイロン島バッティカロア沖を英空母ハーミーズと航行中、
日本軍機動部隊の艦載機による爆撃を受け撃沈され9名が戦死した。

主要データ
基準排水量:1.090トン、全長:95.1m、全幅9:m、最大速度:34ノット、、10.2cmMK単装砲4基、7.6cmMK単装高
角砲1基、、53.3cm3連装魚雷発射管2基

          
          マレー沖海戦に参加した英国東洋艦隊
  
                       
、         (下部左右の小型艦艇は4隻の駆逐艦、エレクトラ、テネドス、エクスプレス、バンパイアの説明図)


       
         
                                 マレー沖海戦

          
  
     
  
  

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